藍色の砂
『家に行っても会ってくれないし、
電話も出てくれない。完全シカト
だよ。』
『自業自得だろ。』
『でもちゃんと同僚には断った。
俺が好きなのは咲妃なんだ。確信
したんだよ。』
ズキッと胸が痛んだ。
おそらく、
その後すぐか翌日かに
咲妃さんは
ボクを呼んだはずだ。
そしてそのまま……。
兄貴に対する腹いせなのか
それとも…。
『初めて失いたくないって思った
んだよ。』
ボクだって…失いたくない。
兄貴以上に
咲妃さんを想ってる。
ホントは心のどこかでずっと
フラれちまえ!って思ってるよ。
『明日、思いの丈を全部伝えようと
思う。』
まるで、自分に言い聞かせて
奮い立たせるように兄貴は言った。