未遂探偵J
「半額期間中は定員4万8千人しか入園出来ないって掲示板に書いてあったのさ。だから残りの人質2千人はビルの中の人達しかないって事さ…」

「…あっ…なるほど…確かにあのビルに2千人くらいはいるわよね…」

「…あぁ…」

「…でも、それじゃあ…その2人は始めからビルごと自爆するつもりだったのかな?」

「…さあね…」

そう言い残すとジョーは笑いながら立ち上がり冴子に背を向けた。

「あ~!その顔は何か知ってるんでしょ!?教えてよ~ねぇ~」

「さあね~」

コーヒーを煎れにその場を離れたジョーは心の中で思った…

(…オレにはなんとなくだが分かっていた…アイツらは…アイツらはオレの事を信じていたんじゃないのかな…と…)

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