未遂探偵J
「…傷付きたくないんだよな?…そして…傷付けたくないんだよな?」

(…えっ?)

冴子は自分の後ろから聞こえた声に驚きながら振り向いた。

…そこには輸血パックを手にしたジョーが立っていた。

「…ジョ…ジョー…」

一同は無言でジョーに視線を寄せた…

「…ハハハ…全てお見通しだったって事ですか…さすがですね…未遂探偵ってのは…」

「…あぁ…オレは簡単にくたばるのは趣味じゃないし、くたばらすのも趣味じゃないからな…」

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