未遂探偵J
「ごめんなさい!!」

叫び声のように大きな声がコテージ内に響いた。

…声の主は由里だった…

…すると、博美と未樹も後を追う様に大きな声で木村に謝った。

(…!!…カチャ…)

木村の中の心の鍵が不意に解けた…深い深いモヤモヤを抱えていたはずの心が、たった一言で…そして木村は我を取り戻した。

「…僕は…僕は…」

木村は言葉を詰まらせながら握っていたナイフを地に落とした…

…すると…

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