鬼畜なMy執事~エンジェル~
「…バカ…。バカ…名波…。」


お嬢様。


そんなに寂しげな瞳を向けないでくださいませ。


そうで無ければ、私は…。


「はい…。名波はバカですから…。お嬢様のお側にずっと居りますよ。」


私は、笑います。


「それが、お嬢様のお望みでしたね。ですから、私だけは。ずっと居りますから…。そんなに抱き締め無いでくださいませ。」


ちょっとだけ苦しいです。


「…。それとも、私は抱き枕ですか?」


なんて。


少しだけ…意地悪。


「抱き絞めて楽になるのでしたら、いくらでもどうぞ。」


ふふ。


私は笑う。


「…っそんなんじゃ…っ」


「おや?先生がお出でのようです。私は失礼を…。」

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