遊び人な彼に恋しました。



「聞いてたなら分かるでしょ?」


「あ?何が?」


「っ///あたしが誰を好きかくらいっ……///」


……っ///


さくらに吊られるかのように、頬が熱を持った。


「そ、それより何で覗いてたのよ!?もう帰ってたんじゃないの!?」


「覗いてたんじゃねぇ―よ!!たまたま担任にプリントを運ばされた帰りにここを通っただけだろ!?」


勝手に変な疑惑をたてるなっ!


まぁでも、さくらの声が聞こえて来たからちょっとは覗いたけど……


「ねぇ、春……。もう怒ってないの?」


怒ってるわけじゃなかったんだけど……


不安そうな瞳が俺を見つめる。


「ん―…どうだろな……」


「っ……」


さくらが眉を寄せ、瞳を伏せた。


「ど、どうしたら許してくれるの……?」


っ……///


シュンとした顔に、心が揺らぐ。


いやいや、ダメだダメだ。


ここで許しちゃ……


って、本当はもう許してるんだけど……


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