無情エキセントリック
「そうなのよ。孤高の王子もカッコいいけどね……それじゃ寂しいじゃない?」
先生は困ったような顔をしてそういうと突然手を叩いてこう言った。
「そうだ!蓮見さん、蜷川君と友達になってみない?」
「はぁ!?」
俺は意味不明な先生の提案に自分でもびっくりするほどの大きな声を出した。けれどそんな俺を気にも留めないで先生は続ける。
「だってほら。あなたたち美男美女で絵になるんですもの。友達になりなさいな」
先生は突拍子もない事を言い出した。美男美女だって?それはぁ!それはぁあ!!言っちゃいけない、俺の禁断ワードだ!!
「先生!!!」
俺は机をバンっと叩いていった。
先生はあまりに大きな音がたったので体をすくめて身を引いた。
「……なんですか?」
先生はびっくりしたのか引きつった顔で聞いてきた。
「俺はぁあ!!美女じゃない!!!」
そう、俺は美女であるはずがないのだ。第一女は好きだけれど、俺が女?ふざけんじゃねぇ。俺はれっきとした男だ!!
……って言いたいんだけれど、体は女なのも事実。一度は聞いたことあるだろ?心と体が違う性別を持った病気の事を。
そう、俺は性同一性障害という病気なのだ。
先生は困ったような顔をしてそういうと突然手を叩いてこう言った。
「そうだ!蓮見さん、蜷川君と友達になってみない?」
「はぁ!?」
俺は意味不明な先生の提案に自分でもびっくりするほどの大きな声を出した。けれどそんな俺を気にも留めないで先生は続ける。
「だってほら。あなたたち美男美女で絵になるんですもの。友達になりなさいな」
先生は突拍子もない事を言い出した。美男美女だって?それはぁ!それはぁあ!!言っちゃいけない、俺の禁断ワードだ!!
「先生!!!」
俺は机をバンっと叩いていった。
先生はあまりに大きな音がたったので体をすくめて身を引いた。
「……なんですか?」
先生はびっくりしたのか引きつった顔で聞いてきた。
「俺はぁあ!!美女じゃない!!!」
そう、俺は美女であるはずがないのだ。第一女は好きだけれど、俺が女?ふざけんじゃねぇ。俺はれっきとした男だ!!
……って言いたいんだけれど、体は女なのも事実。一度は聞いたことあるだろ?心と体が違う性別を持った病気の事を。
そう、俺は性同一性障害という病気なのだ。