後ろ姿は翠色
★
――あたしね、翠先輩が描く綺麗な絵に憧れて入部しちゃったんだけど……
そうなの、翠先輩は、写実的なのに幻想的な、有り得ないくらいに美しい絵を描く人なのね。
――でもね、翠先輩ったら……
「あり? 茜ちゃん?」
――何でなのか、奥田恭子先輩ばっかり描いてるのよ……
「ねぇ? 茜ちゃん?」
「え? あ……翠先輩、何ですか?」
「いや、あのさ……黙ってボクを見つめたりしてさ、どうしたの?」
――イヤだ、あたしったら……無意識に翠先輩を見つめちゃってたかも……
「あ、あ、あの……翠先輩? 今日は何を描くんですか?」
「しょんなにょ、ひみちゅでちゅ」
「きゃはは! 翠先輩ってば、いきなり意味ワカンナイしぃ~!」
ノンキに笑っているあたしだけれど、翠先輩が描くモチーフは今日も決まりきっているって分かっているの。
――きっと今日も、やっぱり今日も……いつもどおり、奥田恭子先輩の絵を幻想的に描くんだろうなぁ~って……
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――あたしね、翠先輩が描く綺麗な絵に憧れて入部しちゃったんだけど……
そうなの、翠先輩は、写実的なのに幻想的な、有り得ないくらいに美しい絵を描く人なのね。
――でもね、翠先輩ったら……
「あり? 茜ちゃん?」
――何でなのか、奥田恭子先輩ばっかり描いてるのよ……
「ねぇ? 茜ちゃん?」
「え? あ……翠先輩、何ですか?」
「いや、あのさ……黙ってボクを見つめたりしてさ、どうしたの?」
――イヤだ、あたしったら……無意識に翠先輩を見つめちゃってたかも……
「あ、あ、あの……翠先輩? 今日は何を描くんですか?」
「しょんなにょ、ひみちゅでちゅ」
「きゃはは! 翠先輩ってば、いきなり意味ワカンナイしぃ~!」
ノンキに笑っているあたしだけれど、翠先輩が描くモチーフは今日も決まりきっているって分かっているの。
――きっと今日も、やっぱり今日も……いつもどおり、奥田恭子先輩の絵を幻想的に描くんだろうなぁ~って……
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