蒼太と出会った駅前広場


一気に私の中の‘お節介感情’が掻き立てられる。
顔色が明らかに悪い美少年は俯いてベンチに座り、ぐったりしているのだ。
これは具合が悪いに違いない。


「どげんかしたんか? 具合悪いんなら病院……場所知らんけど、大丈夫か?」


駆け寄って顔を覗き込むと、恐ろしく綺麗な顔をしている事が分かった。
某アイドル事務所が黙っていないだろう、むしろ彼は芸能人なのかもしれない。
こんなに綺麗な男の子、初めて見たんだ。


「……綺麗な、顔」
「……」
「でも大丈夫か? だってあんたッ」
「うざい。どっか行け、田舎女」


これは、喧嘩を売られたんだろうか。うん、間違いなく売られたんだ。
私は彼の頭をわしづかんだ。


「人が心配しちゃればなんね! そんな顔色悪い奴、放っておけんわ!!」
「……あっそ」


ブチッ――
残されていた理性の糸が、切れる音がした。
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