たとえ神様に嫌われても

消え去らぬ記憶

side*桜羅




「神流(カンナ)っ!」


はぁ…はぁ…はぁ…

額に光る汗が頬を伝っていく



まただ…

またこの夢を見てしまう



ぎゅっ…


パジャマの裾をぎゅっと掴む
あたしの震える手…


怖い…

あの日を思い出してしまう
あたしが怖い…


だけど
忘れてしまうあたしのほうが
もっともっと怖い…


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