愛しの姫の攻略方法


「おい、今俺の悪口聞こえた気がしたんだけど。
気のせいじゃねえよな?」




この声は…




あたしはくるっと首を後ろに向けた。


「あ…逢沢…」


後ろには、やっぱり逢沢がいた。


「勝手に話しかけないでよ、気持ち悪い。」


「あぁ?
そっちこそ勝手に人の悪口いってんじゃねえよ。」


悪口じゃないし、事実だし!

あたし悪くないもん。

素直なだけだもん。


「つかなんでそんな俺のこと嫌いなわけ?
俺なんかした?」


はぁ!?


“俺なんかした?”
“オレナンカシタ?”


あんなことしといて?




あたしにあんなことしといて、そんなこと聞く?



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