ζτογу-1nd-
第2章〜壊れゆく心〜

外れた道






大人からしたら





【子供の恋愛ごっこ】





なのかもしれない…。





だけど……





たくさん好きになって



辛い気持ちも

幸せな気持ちも





初めて知った



――――…初恋。










たかが中学生…


それでも





初めて
本気で人を好きになった





――――…初恋。
















そんな光輝が居なくなって
どのぐらいの
日が経った頃からか



あの〔悪夢〕を

見るようになる―――…





忘れもしない


3人の顔―――…





何度も…何度も…





3人の不気味に笑った顔が
頭を過る…










《今までは
光輝が居てくれたから?

だから
見なかったのかな…》










―――…そんなある日。





従姉の美姫が
陽菜の家に用事があって来た時





ミキ
「よぅ♪陽菜!
今から遊びに行くんだけど
一緒に行く?」





高校生になると
急激に変わるもので

外見とかだけでは無く
バイトも出来て
自分の自由になるお金も入る。



だから
遊び方も変わるんだ。





ヒナ
『何処行くの?』





ミキ
「ディスコだよ♪」





今で言う
〔クラブ〕





この頃も
〔パラパラ〕が流行ってた。





光輝が居なくなって毎日





楽しい事も

ドキドキする事も





無くなって…





〔悪夢〕
を見たく無くて


少しでも忘れたくて





ヒナ
『行ってみようかな…。』





軽い気持ちで返事をして
すぐに支度をして
美姫と家を出た。



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