ただ一人の魔法使い



太陽の様な、暖かい光が
制服を暖める。


『…よし…』


暫くして、制服は元通り
すっかり渇いた。


「ゾ…ゾンビィイ…
く…るなぁぁ…」


弥一にいの叫びを見て何だか可哀相になってきたのか、
フーちゃんが突然頭を下げた。


〈す…
すみませんでしたぁ!!〉


『……』


解除。

そう、心で呟くと


「ゾンビ…ィ…って…
ぁ…ぇ…?ゾンビは…」


弥一にぃは悪夢から覚めたのか、
キョロキョロと周りを見渡した。


『………』


もー…

もう少し、お仕置きしててもよかったのになぁ…。






ちょこっとばかし
残念に思う魅衣ちゃんでした。




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