ただ一人の魔法使い



七「…魅衣、貴女――――――」



『…とにかく、私は行く。』



空「…んな事……俺が許さねぇぞッッ!!!」



空海君は、両手から能力で



空「砕け散れッ!!!」



炎で攻撃を始めた



…ビキッ…



…硝子壁に



罅(ヒビ)が…



『…………





《夢蝶》』



私の手から、金色の蝶が一匹飛び出し



硝子壁を通り抜けて



『…空海君に…夢を…』



蝶は空海君の回りを、鱗粉(リンプン)を振り撒いた



夢蝶の鱗粉は…眠り粉



空「ッ…あら……か――――」



ドサッ、と硝子壁の中で力無く空海君が倒れた







< 165 / 267 >

この作品をシェア

pagetop