天神学園高等部の奇怪な面々Ⅲ
(つまりこれはアレか?生き埋めにされて動けない俺の頭をスイカに見立てて、葉也が日本刀でサクッと割っちゃおうって企画か?)

顔にダラダラ汗をかきながら、高速回転で脳味噌を働かせる陽。

「葉也~、そのまま真っ直ぐ真っ直ぐ~」

目隠しをした葉也を誘導するきょうこ。

明らかに陽の頭を狙わせている。

「おまっ…勘弁しろって!マジでシャレんならんから!」

「あ、もう半歩ほど左かな?」

陽の言葉には聞く耳持たず。

的確に位置修正させるきょうこ。

「む、このくらいか?」

葉也も彼女の指示に従う。

陽の目の前に立つ葉也。

(お前ら何で息ピッタリなんだよっ!位置ドンピシャじゃあああんっ!)

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