蒼色に溺れた

響嘉side.

本当に綺麗な…瞳の色。

「で、アンタは誰なんだよ?」
「え?」
「アンタの名前。」
「私……響嘉よ。」
「ふーん…キョウカねぇ……。」
「な、何よ!?」
「いや、なんでも。」

篝が私に近寄ってきた。
「疲れた。」
え。
篝の顔が私の首元までよってきた。

ドキッ

篝は、何かに気がついた…ような顔をして私から離れた。

「帰れ。」
「え…」
「帰ってくれ。」
「わ…わかったわ。」
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