ぼくらのハーモニー Ⅱ





中学3年生の春。

そう、私は中学3年生になった。

始業式は、天気予報どおり雨だ。

桜は満開だがその輝かしい花は雨のせいで汚く見える。

入学式に参加する親も不満足そうに、カメラをバックにしまった。

真新しい傘を差しながらいつもの校門に向かう。

学校のトップとなったわたしたちは雨だろうがなんだろうが愉快だった。

先輩のように、服装が乱れていることは誰もがわかるだろう。

なぜ、この学校のひとたちは学年が上がるにつれて服装に乱れがでてくるのか・・・。

それは、誰もが不思議に思うのだった。



「おはよ~。」

眠そうに私と同じ部活で家が近い峰愛華が言う。

「おはよ。また塾?」

「うんー。なんか授業についていけるようにーと・・・か。」

半分ねてんじゃん!

3年生になり、塾に行く人も多くなってきていた。


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