《完》蜜恋☆LOVERS 〜幼なじみは独裁者!?〜
「――嫌だからねっ!

あたし絶対に、学園
辞めたりしない!

卒業までずっと、ここに
いるんだから!!」



陸に訴えるのと同時に、
自分自身にも言い聞かせる
ように叫ぶ。



陸はそれでも足を止めな
かったけど、彼が入口の
ドアを出る間際、かすかな
声が耳に届いた。



「――お前が傷つくことに
なるんだ。

頼むから、もうこれ以上
踏み込んで来ないでくれ――…」



「……………? り、く……?」



震える声で呼んだあたしの
目の前で、バタンと音を
たててドアが閉まる。


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