《完》蜜恋☆LOVERS 〜幼なじみは独裁者!?〜
「か、会長が謝ること
ないですよ」



泣き顔を見ちゃったことを
謝ってくれるなんて、
やっぱ会長は紳士だな。

動揺しつつも思わず感心した。



会長は少しためらってた
けど、やがて思い切った
ようにあたしの隣に座る。



ドキッとして見上げると、
彼は優しい笑みを頬に浮かべて、



「……何か嫌なことでもあった?

僕でよかったら聞くよ。

見ちゃったついでって
言ったらなんだけど」



最後はちょっとおどけた
口調に、あたしもフッと
頬が緩んだ。


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