《完》蜜恋☆LOVERS 〜幼なじみは独裁者!?〜
「え……?

ちょっと陸、まさか!?

わ、私はそんなつもりじゃ……」



何かを察した如乃は狼狽の
顔色を見せるが、陸は
表情のない能面のような顔で、



「使えるものは使わなきゃ
もったいないだろ。

オレ達には、時間がないん
だから」



「陸…………!!」



ハッとしたように体を
強張らせ、如乃が小さく叫ぶ。



陸は目に見えない何かを
にらむようにもう一度宙を見た。



その瞳には、悲壮と
言ってもいいほどの覚悟が
あるように、如乃には
見えた……。





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