《完》蜜恋☆LOVERS 〜幼なじみは独裁者!?〜
「藤枝さんにあたしが
頼んだんだよ。

直接呼び出しても、陸、
会ってくれないでしょ」



それを聞くと陸はまた
驚きを隠さなかったけど、
すぐに目を細めるとチッと
舌打ちして、



「如乃のヤツ……余計なことを」



忌ま忌ましそうな声に、
あたしはつい藤枝さんを
かばった。



「藤枝さんは心配して
くれてるんだよ。陸のこと。

だからあたしに――…」



「うるさい。

そんな偽善話聞きたくもねーよ」



「偽善なんかじゃないよ!

陸のこと考えてて、本当に
心配だからしてくれたん
じゃない!

だってあの人は……」


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