《完》蜜恋☆LOVERS 〜幼なじみは独裁者!?〜
陸の後ろ姿はもうかなり
小さくなってて、まもなく
寮にたどり着こうかって
ところだった。



だけど陸はそこでふいに
道をそれる。



どうしたのかと思ったら――
道の隅にあるゴミ箱に
近づいたらしい。



(え―――…?)



陸はそのゴミ箱に、乱暴に
何かを投げ入れた。



……今買ったばかりの
缶ジュースだ。


まだ、開けてもいないはずの。



「陸――――…?」



嵐のようにざわめく胸を、
あたしは必死で押さえてた――。





     ☆☆☆☆☆



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