大好きな君へ

守りたい物

「千奈、いくぞ」


「うん」


私は意を決して長州の者がいる部屋に入った


「失礼しますぅ〜新人のお千言いますぅ〜どうぞよろしやす〜」


すると、中には八人ぐらいの男がいた


私は、若い男の隣に座った


「お千どすぅ〜」

すると、男は気持ち悪い笑みを浮かべた

「お主は大層美しいのぅ……ほれ、酌をせんか」


「はいぃ〜」

私は、男に酌をしながら、情報集めに入った


「殿方、お名前は何ゆいはるんどすか?」

「田中と言うんだ」

「田中はんどすか〜田中はんは普段どんなことしてはるんどすか?」

すると、田中は私の肩にてをまわし、ニヤッと笑った

「聞きたいか?」


私は、


「うちにきかせてくれるんどすか〜」


と言った


すると、また気持ち悪い笑みを浮かべた


「そんなに聞きたいなら教えてやろう…普段は長州の者として働いているんだが……今日はある計画について話し合うんだ」

きた!!


私は、緊張しながらも平静をよそおった


「計画どすか……ところで、その計画ってなんやの?」


すると、田中は酒くさい顔を近づけて囁いた


「新撰組の屯所を襲撃するっていう計画さ……な?新撰組の密偵さん」


「なっ!?」


バレてる!?


すると、田中がニヤッと笑って

「ここで言われたくなかったらこっちにこい」


と言って私を隣の部屋に連れていった

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