大好きな君へ
それから少しして、僕達は甘味処をでた


すると、平助が

「もう夕方だな……早く帰らないと土方さんに怒らる!!」


そのとき、僕は無意識のうちに千奈ちゃんの手を握って

「よし!!走りましょう」


と走り出していた

本当は少し

少しだけ期待してたんだ

このまま千奈ちゃんを奪えるんじゃないかって



でも、やっぱり無理か……


「あああー!!総司だけずるい!!」



平助が僕と反対側の手を握ってはしりだした




ちくんっ




まただ……




このとき僕はやっと気づいた



僕は、千奈ちゃんが好きなんだ―――――
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