大好きな君へ
◆◇side千奈◆◇



「ふわぁ……朝か……ごはん作らなきゃ…」



そう言えば、昨日平助君に抱きしめられたまま寝ちゃったんだ


右手を見ると、しっかりと平助君が私の手を握っている



やっぱり優しいな……


それに、昨日平助君に私の過去を話して、何だか心が軽くなった気がする



私は繋がれたてをぎゅっと握って、そっと離した


「平助君…ありがとう」



そして、私はごはんの用意をするために部屋をでた















その頃、部屋では───



「ありがとうだって……ちぃは可愛い過ぎだろ……」


独りで、平助が呟いていた………


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