大好きな君へ
「千奈はん?うちは多恵ゆうんどす、お多恵さん読んでくれたらけっこうですよ?」


「はい、お多恵さん」


私は元気に答えた


「千奈はんはほんま可愛えなぁ、じゃあこのへやで詳しいことを説明しますね」


私は、店のおくにある部屋に通された



「まず、千奈はんには源氏名を考えてもらわんと…島原で働くもんは、仮の名を使うんです」


「そうなんですか……うーん」


何が言いかな……


私は、千奈だから……



「じゃあ、千奈の千の字をとって、千(セン)で」


「わかりました、じゃあお千ちゃんね」


「はい!!」



「じゃあ次は部屋やね?実は申し訳ないんやけど、うちはひとへやに5人組でつかってるんや……なにとぞ、店が狭いもんでなぁ」


「わ、私は全然良いですよ」


「ほんまか?すいまへんなぁ…じゃあ、仕事は部屋のもんに教えてもろうてください」

「はい!!お世話に成ります」


「いいえ〜じゃ、部屋にいきましょか」


そして、部屋にむかった


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