御曹司の溺愛エスコート
「蒼真兄さま……」

「ああ。初めてだったから腰が辛いだろう? もう少し横になっていた方がいい」


そう言われると、桜の顔がみるみる間に赤く染まる。


「そんなに恥ずかしがらなくてもいいだろう? 夕食はホテルのレストランに9時に予約をいれたからまだ時間がある」


ベッドの端に腰をかけた桜の隣に蒼真は座ると、指を伸ばし頬を撫でる。


「それと、明日のフライトが取れた」

「あの……蒼真兄さま……日本で……住むところは?」


自分が秋月家に行けば、伯母様はひどく嫌がるだろう……。


「桜、心配しなくていい。真琴にマンションを探させている」


秋月家に行かないと知り、安堵した。


日本へ行ったら、早く働く所を見つけて頑張ろう。


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