御曹司の溺愛エスコート
「もちろんお前を１人にするわけが無いだろう？」

「それはダメですっ」


望くんを殺したと思っている伯母さまが蒼真兄さまと住むと知ったらどんな思いを……。


「絶対にダメですっ！」


瞳を潤ませ今にも泣きそうな桜に蒼真がため息を吐いた。


「真琴、ありがとう。明日は家具選びに付き合ってくれ」

「はい。１６時から研究所の所長がお会いしたいと」

「わかった。１０時に来てくれ」


真琴は帰って行った。


蒼真は桜の手を引いてベッドルームと思われる部屋に向かった。
眠る所だけでもと、真琴がクイーンサイズのベッドを入れておいてくれた。


神経の使う仕事の蒼真は眠る時、広いベッドを好む。
短い睡眠時間でもぐっすり眠りたいからだ。


しかし、今は違う。


桜と会ってからは抱きしめて眠りたくて仕方がなくなっている。
むしろ、桜とならシングルベッドでも蒼真は喜んで使うだろう。



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