御曹司の溺愛エスコート
蒼真が立ち上がり桜の元へやって来た。


「ぐっすり眠っていたから先に食べていたよ」


うつむいてコクッと頷く。


私は嫉妬しているんだ……。
ふたりの仲に入っていけない。


「桜? 顔を上げるんだ。具合でも悪いのか?」

「少し……」


頭痛も治まっており、なんでも無いのに仮病を使ってしまった。


「もう一度寝ます。お休みなさい」


額に触れようとした蒼真の手をすり抜ける。


桜?


「食事をするんだ」

「お腹は空いていないから」


桜は踵を返すとそそくさと寝室へ向かった。
蒼真はその後ろ姿を見送り、席に戻ると大きく溜息を漏らす。


「真琴、あさって大学病院で検査入院の予約してくれないか」


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