御曹司の溺愛エスコート
蒼真に抱き寄せられ、桜は彼の胸に頬を付けた。


蒼真兄さまの胸に抱かれていると安心する……。
あれから結婚の言葉は出ない。
私を愛人として扱っているのだろうか……。


腕の中にいる桜は小さく身震いした。


「寒いのかい?」


桜は蒼真の腕の中で小さく首を振る。


愛人が一番いい……。


蒼真は顔を近づけて桜の唇を軽く噛み、顎や鼻、閉じたまぶたに軽くキスをしてから唇を重ねた。


蒼真は桜を抱き上げると寝室に向った。
シーツの上に降ろすと唇を再び重ねる。


「ん……っ……」

「お前に触れずにはいられない……」


桜の首に舌を這わせ吸い上げる。


< 156 / 356 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop