御曹司の溺愛エスコート
耳から聴診器を外して眠る桜を見つめた。


明日、蒼真は地方の病院で執刀する予定がある。
桜の面倒を見てもらう人が必要だ。


真琴か。
いや真琴は付いて来てやってもらわなければならない仕事がある。


信頼の置ける人間を桜に付けなければ安心出来ない。
蒼真には1人しか思い浮かばなかった。




真琴が秋月邸の離れの家に戻りダイニングで食事を1人で食べていると父が入ってきた。


「真琴、知らなかったよ」


突然言われて箸を止めて父を見る。


「何を?」

「桜様が蒼真様と住んでいる事だ」

「どこでそれを?」


父の言葉に驚く。


< 208 / 356 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop