御曹司の溺愛エスコート
寝室に戻ると桜は目を覚ましていた。


「蒼真兄さま……」

「おはよう。桜、気分は?」


蒼真の冷たい手が桜の額に触れる。
熱は微熱程度になった。
昨日の朝もそうだったので用心は必要だろう。


「昨日の事は覚えてる?」


蒼真の言葉に桜は頷いた。


「ごめんなさい……」

「なぜ謝る? 放っておいた私が悪いんだ」


蒼真兄さまは忙しいのに迷惑をかけてしまった。


桜は困惑の表情で蒼真を見てから身体を起こした。



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