御曹司の溺愛エスコート
マンションへ戻るなり蒼真の携帯が鳴った。
話をしながら書斎へと行ってしまう。


書斎へ消える後姿を見て寂しくなる。


そんなんじゃダメなのに……。


時間をかけてバスルームから出ると蒼真はまだ書斎にいるようだ。


そうだ。
スケジュールを聞いておかないと。


桜は寝室を出て、蒼真の書斎へ行った。
書斎のドアはきっちりしまっており、まるで桜を拒絶しているようだった。


なんか入りづらい。


小さくノックをすると中から蒼真の「入りなさい」と言う声が聞こえた。
桜はおずおずとドアを開けて中へ入る。



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