御曹司の溺愛エスコート
「今、コーヒー淹れるね」


桜は蒼真用のマグカップにコーヒーを注いで持ってきた。


「桜」


桜の手からカップを受け取り、それをテーブルの上に置くと華奢な腕を引き寄せ、唇を重ねた。


突然のキスに桜は頬を赤らめるとキッチンへ戻っていった。


食事が終わる頃に真琴がやって来た。


「おはようございます」


いつ見ても出来る女の装いの真琴。
桜は自分には到底無理だと思ってしまう。


「おはようございます。真琴さん」


桜は挨拶を返したが、蒼真は頭を軽く動かしただけだった。

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