御曹司の溺愛エスコート
*****


桜は銀座まで買い物に来ていた。
デパートの文具売り場に向う。


万年筆に蒼真兄さまのイニシャルを入れてもらおう。


桜はガラスのケースに入ったたくさんの万年筆を見ていた。


迷っちゃう……。


「あ、この色……」


一本のブルーグレーの万年筆。
自分の瞳と同じ色。


これがいちばんいい。


「これを下さい」


迷わずそのブルーグレーの万年筆を指差していた。




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