御曹司の溺愛エスコート
「そんなにすごい人なの? 彼女のお兄さんは」

「ああ。海外からも手術の依頼が来る程だって聞いている」


自分の兄を自慢げに言っていたのを思い出した。


「桜ちゃん、いったいどこへいったんだろう……」


敦が呟いた。


******


桜は美容室を出てからあてもなく歩いていた。


皆に知られてしまった。
私は人殺し……。
望くん……ごめんなさい……。


薄着で寒いはずなのに感じなかった。
外に何時間も居すぎて麻痺している感覚。


さっきまでは寒くてぶるぶる震えていたのに……。


桜は行く所もなく、公園のベンチに座っていた。



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