御曹司の溺愛エスコート
桜は目覚めるとウキウキとした気持ちだった。
蒼真に会えない長い時間が終わった。
今夜帰ってくるのだ。


「蒼真兄さま……」


えっ……?
蒼真兄さま……?


何気なく出た言葉。


そこへドアが叩かれ、真琴が入って来た。


「桜様、これから研究所へ行ってきます」

「はい」


真琴のきちんとしたスーツ姿を見て自分の姿が恥ずかしくなる。
起きたばかりでまだパジャマのまま。


「お食事が心配なんですが」


真琴が心配そうに桜を見る。


「お昼ご飯くらい作れます。安心して真琴さんは行ってきてください」


真琴は元気になった桜を見て安心して出て行った。


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