御曹司の溺愛エスコート
真琴が買ってきてくれた週刊誌や小説を読みながら桜は時間をつぶした。


午後に真琴が帰って来た。
キッチンが使われた形跡がないと知ると、顔をしかめてソファに座っている桜の元へ近づいた。


「昼食、食べなかったんですね?」

「食べたよ?」

「そんな嘘はダメです。しっかり食べないと体力が付かないですよ?」


そう言うと真琴はキッチンに入った。
手早く何かを作っているらしい。


少しして桜の目の前に出されたのはトマトリゾットだった。
野菜がたっぷり入っていておいしそうだ。


「少しだけでも召し上がってください」


桜はお皿を受け取った。


「ありがとう。真琴さん」


優しい真琴に桜は微笑んだ。


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