御曹司の溺愛エスコート
パジャマに着替えた桜がベッドで本を読んでいた蒼真の横に来た。


「桜」


読んでいた本をサイドテーブルに置くと、羽毛布団をめくる。
桜ははにかむような笑みを浮かべて滑り込んだ。
湯上りの桜はいい香りを漂わせていた。
そうなると蒼真の今まで抑えていた欲望が抑えられなくなる。


まだ桜の体調は良くない。


そう自分に言い聞かせ、桜を抱き寄せるだけ。


「桜、愛している。記憶が戻った時にも忘れないでいて欲しい。君が一番大切だと言う事を」


そう言うとふんわりと桜の唇にキスを落とす。


「どうしたの? 蒼真。もちろんだよ? 記憶があっても無くても私は蒼真を愛しているの」

「私には君が必要なんだ」


蒼真はもう一度唇を重ねた。




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