御曹司の溺愛エスコート
「何も言っていなかったんだな?」


仕事を切りあげてマンションへ戻って来た蒼真は真琴に聞く。


「はい」


真琴が神妙に頷いた。


まだ体調も悪いというのにどこへ行ったんだ。


行きそうな場所を考えても心当たりはない。


もしかすると下の美容室に行ったのかもしれない。


蒼真がそう言うと真琴が美容室へ見に行った。
戻って来た真琴はがっかりしたように蒼真に首を振った。


「おりませんでした」
「いなかったか……」



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