御曹司の溺愛エスコート
「桜、落ち着くんだ」


どこにいるのか分らなくて桜は周りをキョロキョロしている。


そうだ……蒼真兄さまに連れられて……。
真琴さんがいる……。


「桜。熱があるんだ。診察させてくれ」

「ね……つ……?」


そう言えば頭がくらくらする。


これは熱のせい……?


「もう大丈夫です」


それより汗をかいてしまったらしい。
シャワーを浴びてすっきりしたい。


「大丈夫ではないだろう?」


簡単に桜の身体はベッドの上に戻される。


「無理はなさらないで下さい」


真琴が桜に近づいた。



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