御曹司の溺愛エスコート
「ではなぜ恋人を頼らなかった?」

「それは……それは……蒼真兄さまの方が……」


蒼真がベッドから降りて桜に近づいた。


「俺の方が何だ?」


桜の顎に手をかけ、瞳を合わせる。


「蒼真兄さまの方が……お金持ちだから……」


蒼真に鋭い目で見つめられて、桜は瞳をそらす。


「金目当てか……ではお前を買おう」

「なに言ってるの……? 買うって……?」


突拍子もない蒼真の言葉に桜はあ然となる。


「金でお前が買えるのならここへ来た甲斐があった」

「おかしいよ。そんなのおかしいっ!」


蒼真の手を振りほどこうとするが力の差は歴然。


「金が欲しいんだろう? お前は生活に困っている」

「たしかに困っているけれど、蒼真兄さまの所へ来たのはお金目当てじゃないっ!」




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