(中篇)トライアングル〜貴方が居たから〜【完】
おじいちゃん、おばあちゃんとなってくれるから、顔は見せたい。

忙しいから、私たちが出向くしかないんだけど。



「おじさんと愛斗、凄いな;;」



「本当に。止めて欲しいよ」



可愛がってくれるのは嬉しいけど、ちょっと異常。

憂生がビビって泣いたら、困るんだけど。

夜中も小さな体だといえ、泣き声は大きくて大変。

周りの病室の患者さんに迷惑を掛けないように、必死だった。

出産前後で入院してる人だけじゃないから。



「ふぁー…」



我慢しきれなかった欠伸を漏らすと、琉聖が頭を撫でてくれた。
< 106 / 108 >

この作品をシェア

pagetop