(中篇)トライアングル〜貴方が居たから〜【完】
「日を改めれば良かったな」



「大丈夫。綺麗な格好してる時に見て欲しいから」



寝不足なんて、家に帰ったらいくらでも解消、出来る。

昼間なら、母親に甘えられる。

休日は、父親や兄貴、パパにも甘えてみるつもりだ。



「ありがとう。親父らの為に」



「私がありがとうだよ。パパになってくれて」



着替えやオムツ替えを手伝ってくれて。

本当に、琉聖なら憂生のパパになれる。

ありがとう、琉聖。

貴方のお陰。

貴方が居なければ、すぐにでも私は泣いてたかも知れない。

“無理”と、母親に任せきりだったかも知れない。
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