(中篇)トライアングル〜貴方が居たから〜【完】
「琉聖君、お風呂どうぞ?」
少し呑み過ぎて、また泊めて貰う事に。
おばさんが渡してくれた愛斗のジャージを受け取り、脱衣場に向かうと、憂紀がいた。
「ごめん。入るって知らなくて」
「気にしなくて良い」
歯磨きをしてる憂紀の横でネクタイを外す。
愛斗で見慣れてるのか、憂紀は動じないから、特に意識もせず脱げる。
「あのさ…」
「ん?」
「腹、撫でて良いか?」
急に撫でたくなった。
赤ちゃんのいる腹を。
「うん」
憂紀の少し膨れた腹に手を伸ばす。