君星

答えは何処?



―――――――――――――



昼休み。


いつもと同じように


梢ちゃんとお弁当を食べていた。



「柚子、昨日のアレ。どうなった?」



アレか...



美緒さんと一ノ瀬奏の。



アレね。



多分、梢ちゃんには話さない方がいい。



とゆうか。



関係のない私は



それこそ、私が話していい



資格などどこにもないのだ。




「アレかぁ。まあ、色々あってね。」



言えないから、濁すしかない。



「ふうん?色々って?」



や、やっぱり。それじゃ不満か。



「えっとね。私が色々話すのもダメだから手短に言うと。多分、私が触れちゃいけなかった」


ってこんなんで


分かんないか。



「なるほど。そうゆうことか」



「えっ!分かったの!?」



「うん、まぁ。だいたいの予想だけど。美緒さん元カノ?」



しれっと言ってのけた



梢ちゃん。



「さ、さすがです。」



「まじか。まさかそこで繋がっちゃったかー」



「うん、複雑だよ」



「奏くん、昔の恋愛引きずってるって言ってたしね」




じゃ、じゃあさ




「一ノ瀬奏はまだ、美緒さんが好きなのかな」




「は?柚子に好きって言ったんだから、それはないでしょ」




うわあああ!



一気に顔が赤くなった。




「そ、そうだね」




「なに、赤くなってんの。ムカツクな」




ケケケ、と梢ちゃんが笑った。



だって、好きとか



言われたことないし。



キ、キスも思い出しちゃうよ。
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