君星
キーンコーン……
6限が終わるチャイムが鳴り響く。
あぁ。来てしまった…
「じゃ。奏君とラブラブにねっ♥」
なんて言ってこずえちゃんは帰って行ってしまった。
トボトボ、校門に近づく。
と。
遠目からでもわかる
壁に寄りかかって、
ポケットに手を突っ込む仕草なんか
ホント絵になるくらい綺麗で。
柔らかい髪は風になびいていて。
横を通る人みんなが、一ノ瀬 奏を見ている。
不覚にもその姿に私は
立ち止まって、見とれてしまった。