夏みかん。

「は?お前なんだよ?つーか俺がなにしようと
 おめぇにカンケーねぇよ。」

そういって背中を向け歩き始めた。

「なんやて?泣いてるやん。彼女。
 彼女泣かしてええんや?」

泣いてる?だれが?アタシ?
泣いてなんてないけど・・その時あたしは気付いた。
頬を伝う温かい何かがあたしの目から流れ落ちている。
気付かなかった、泣いてたんだね、あたし。

「だからおめぇにカンケーねぇだろっ?!」

さらに苛立つ。

「じゃ。もう、ええよ。そのかわり2度とコイツ泣かせんな。」
そういうとその人はあたしの手をつかんで走ってった。

は?え?なに?いやいやいや、この人知らないよ。
ちょちょちょ!

なんなの?






ツイてないこと4つ目。
知らない人にこれから私は恋をされる。

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