今カノの私と元カノの存在



「ケイちゃん、これお願いね」


「はい」



昨日からご機嫌のアヤ先輩は仕事のファイルを渡してくれた。


それを受け取りながら心の中で深い溜め息をつく。



2次会の話を聞きたい。


だけど聞けない。


聞く勇気がない。


面白い話題があれば真っ先に話して来るアヤ先輩が自らの口を開かない限り。



そしてアヤ先輩は2次会の話には触れなかった。





昨日、職場は1日バタバタしていて、かなり忙しかった。


今日は昨日の事が嘘のように穏やかで。


事務所内はそんなに忙しくなくて落ち着いた雰囲気。


カタカタとキーボードの音がするだけ。





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