天然な女の仔×クールで無口な男の仔の物語 〜前編〜
その音の正体は、私の携帯からだった。
ディスプレイをみるとそこには、ある人からのメールだった。
私は、携帯を持ちながら固まった。
「誰からだったの??密歌ちゃん。」
ママは、不思議そうに私をみながら言った。
「えっと、そ……」
「そ??」
「そ、そ、湊から。」
「湊くんから♪何何??なんて書いてあったの??」
ママは、興味津々に聞いてきた。
ある人からのメールと言うのは、私の大好きな『湊』だった。
ママが急かすから、慌てて2つ折りの携帯を開いた。